Amazon詐欺 「山本 勘人」「斎藤良美」などのメールへの対処法
現在、Amazon公式を装ってあなたのクレジットカード情報を盗み出そうとする詐欺が横行しています。
本日私の元にも「山本 勘人」という人物が勝手にアマゾンのアカウントにログインして、購入しようとしたという旨のメールが届きました。
このような文面のメールです。
件名:Amazon.co.jpでのご注文250-4412322-3390217(1点)
誰かがあなたのAmazonアカウントで他のデバイスから購入しようとしました。Amazonの保護におけるセキュリティと整合性の問題により、セキュリティ上の理由からアカウントがロックされます。
⁜お客様のアカウントは盗難のリスクがあります。この注文を購入したことがない場合。できるだけ早く請求情報を確認してください。システムはこの注文を自動的にキャンセルします。
配達予定日:
木曜日,04/21-土曜日,04/23
配送方法:
標準配送注文の詳細を見る
荷受先:
山本 勘人
980-0004
宮城県
仙台市青葉区宮町
1丁目2- 84注文合計: ¥ 79,500
支払い方法
クレジットカード: ¥ 79,500
もしあなたが「山本 勘人」にAmazonで勝手に買い物されそうになっていて、「どうしたらいいの?!」とパニックになっているなら、まずは冷静に対処しましょう。
(*追記:「山本 勘人」の他にも「斎藤良美」や宮崎県の「髙橋 直見」、大阪府の「原田 佐藤(変な名前ですね)」という人名の場合もあるようですが、対処法は同じです。)
この「山本 勘人」・「斎藤良美」のメールはいわゆる、フィッシング詐欺と言われる詐欺メールですのでメールを読んだだけの方はひとまず安心してください。
ここでは、「山本 勘人」や「斎藤良美」にAmazonで勝手に買い物をされそうな時にとるべき行動を解説します。
最近は山本勘人でのメールは落ち着いているようですが、この年末年始に「岩口 昌弘」・「中島 敬介」・「金田 泰弘」という名前で同じような詐欺メールが届きました。
ちなみに件名は「Amazon.co.jpでのご注文250-5836821-2503769(1点)」など。
対処法は全く同じですので「岩口 昌弘」・「中島 敬介」・「金田 泰弘」さん関連のメールでお悩みの方も以下の記事を参考にご覧ください。
久しぶりに同じフォーマットでの詐欺メールが届きました。「ニシムラユウキ」という名義で購入されそうなったというもの。
100%詐欺ですので、ぜひ最後までご覧ください。
Amazonの「山本 勘人」・「斎藤良美」のメールは詐欺
どこから情報が洩れるのか、メールに届くフィッシング詐欺メールは後を絶ちません。
以前は怪しい中国語や中国語の漢字のフォントが使ってあったり、怪しさ満点でしたので一目で見破れました。
しかし、今回の「山本 勘人メール」は一見すると日本語も完ぺきで、購入しようとした金額も79,000円と絶妙なところをついてきており、思わずメール内のリンクボタンをクリックして詳細を確認しそうになります。
しかし、100%完全な詐欺メールですので冷静に対処しましょう。
このようなメールを受け取った方は、次の項で紹介する対処法を参考にしてください。
詐欺の根拠
パッと見た感じに詐欺だと断定できる箇所がありましたので紹介します。
メールアドレスがAmazon公式のものと違う
上記の画像は、当方のヤフーメールに届いている詐欺メールの。送信者のメールアドレスを表示させたものです。
「lzerong@facebookmail.com」となっており、本来なら@以降のアドレスはamazon.co.jpあるいはamazon.comのようになっているはずです。
lzerong@facebookmail.com
lzerong@facebookmail.com
lzerong@facebookmail.com
メールアドレス収集業者の皆さん、↑のメールの収集をお願いします!
これだけでもAmazon公式から来たメールではないという事が分かります。
これが詐欺という根拠のひとつ目です。
他にもいろいろとおかしなところは有りそうですが、今回見つけたのはこれと次の項目のリンク先のアドレスです。
リンク先がAmazonにそっくりなフィッシングサイト
メール内の詳細を確認するボタンをクリックすると、上記画像のサイトに飛ばされます。
(今回は実験のためにクリックしましたが、基本的に詐欺メールのリンクはクリックしないほうが良いです。理由は後ほど説明します。)
見た目はシンプルなAmazonのログイン画面と同じものになっています。
注目してもらいたいのは、ブラウザに表示されているURLの欄です。
本来なら「amazon.co.jp/~~~~~~」となっていないといけない箇所が、Amazonとは全く無関係なアドレス「woodrowella.xyz」になっています。
軽く調べたところこのドメインの取得日は、2022-03-31なので出来立てほやほやのサイトのようですね。
このように、Amazonとは無関係のサイトに飛ばされるメールなので詐欺メールと見て間違いないでしょう。
なぜこんなメールを送るのか?詐欺師の目的は?
このようなメールを送る目的は、偽Amazonのサイトに飛ばしてAmazonのログインIDとパスワードを盗み取る事でしょう。
IDとパスワードを盗み出した後はクレジットカード情報を盗むのか、Amazonで商品を購入して転売するのか詳細は不明ですが、あなたのクレジットカードを不正利用することに間違いないはずです。
こういった偽サイトでログイン情報を盗み取る詐欺のことを、「フィッシング詐欺」と言って、警視庁も「フィッシング110番」という専用のウェブページを作って注意喚起を行っています。
詐欺メールのリンクをクリックしてはいけない理由
今回の「山本 勘人」メールでは問題なさそうだったので、リンクをクリックしました。
しかしセキュリティ上の観点から、本来はこういった詐欺メールのURLをクリックしないほうが良いです。
なぜかというと、リンクのクリックでそのアクセス情報が詐欺師に記録されて、「こいつは詐欺に引っかかりやすそうだなぁ」という情報を与えることになるからです。
つまり、クリック記録が出来るように仕組まれた詐欺メールなら、クリックした人のメールアドレスが「カモのリスト」に登録されるという事です。
今回のメールにはそういった仕組みが導入されていなさそうでしたので、すでにクリックしてしまった人も安心してください。
「山本 勘人」・「斎藤良美」メールへの対処法
詐欺メールを受け取ってしまった方への対処法をケースごとにご紹介します。
メールを開いてしまっただけの人
今回のメールを開いただけではどうにもなりません。
放置でまず問題ありません。
メール文面のリンクをクリックしてしまった人
こちらも今回のメール内のリンクは問題なさそうですので放置でまず問題ありません。
(至急)リンク先のサイトでIDとパスワードを入力した人
正確にはIDとパスワードを入力して偽のログインボタンを押してしまった人です。
この方は詐欺師にあなたのAmazonアカウント内のクレジットカード情報が筒抜けになってしまっています。
(入力しただけでログインボタンを押していない人は問題ありません。)
ログインボタンを押してしまった人は、急いでAmazonアカウントのパスワードを変更しましょう。
そしてAmazonの購入履歴やクレジットカードの利用歴をチェックして不審な利用が無いかを調べましょう。
上記だけでも詐欺師にAmazonにログインされる可能性は低くなり、ひとまずは安心ですが、メールアドレスも変更しておけばより安全です。
PCの方はリンクにマウスの矢印を載せてみてブラウザの左下あたりに表示されるURLが「amazon.co.jp/~~~」になっていることを確認する癖をつけると今後も詐欺サイトを見分けるのに役立ちます。
スマホの方もリンクを長押しするとURLを表示させることができますが少しコツがいるので、色々試してみてください。
まだクレジットカードが不正利用されていなくても、いずれ何かに悪用されるかもしれませんので、Amazonに登録しているクレジットカード事業者に連絡をして、カードの停止・再発行の手続きをすることもおすすめします。
詐欺被害に遭われた方へ
残念ながらAmazonのIDとパスワードを入力してしまい、不審な購入履歴がある方は、警察に相談して今後の対応を考えましょう。
警察庁には「サイバー犯罪対策プロジェクト」という相談窓口がありますので、各都道府県の相談窓口に連絡を。
サイバー犯罪に関する相談は電話でも行えますので、電話での相談を希望される方は下記の連絡先をご利用ください。
電話:03-5805-1731
平日午前8時30分から午後5時15分まで
最善の対処法
詐欺メールに対する最善の対処法は「はじめからメールを開かず放置」です。
悪質なメールには、メール内の画像を自動で表示させてウィルス感染させるものもあります。
今回のメールにはそういった仕組みはなさそうでしたが、本来怪しいと思うメールは触らずに放置することがベストです。
Amazonからのメールかどうかを見分けるには?
送信者の名前がAmazonになっていて本物か偽物か分からない場合もあると思います。
そういう時はGoogle検索からAmazonの公式サイトにアクセスしてログインしたのち、「メッセージセンター」にあなたのメールアドレスに届いたものと同じものがあるかチェックしてください。
Amazon公式からあなたのメールアドレス宛に送信されたメールは、この「メッセージセンター」にも保存されているため、正規のメールであるかどうかを確実に見分けることができます。
アマゾン公式を装った「山本 勘人」・「斎藤良美」・「髙橋直見・「岩口 昌弘」」などのメールの対処法は以上となります。
もしメールから詐欺サイトに飛んでIDとパスワードを入力してしまった人は、急いでアマゾンのパスワード変更と登録してあるクレジットカードの停止と再発行をしましょう。
まだメールを見ただけの人はそのまま放置でまず問題ないと思いますが、心配な方は上記と同じ対処法をおすすめします。
以上、この記事がどこかの誰かのお役に立てていたら幸いです。